【検査入院5日目】
「膵臓の数値が17でした」
先生がそう話したとき、頭の中が少しフワッとした。
数字の意味を完全に理解していたわけじゃない。
でもそのあとに続いた言葉がすべてを現実に変えた。
「1型糖尿病の可能性があります。そして、インスリンは今後もずっと必要になるかもしれません」
■ ショック、だけど…どこかで覚悟もしてた
正直なところ、ショックだった。
「ずっと打つのか…」と考えた瞬間、
自分の体が完全に元通りになることはないんだな、と実感した。
でも、一方でどこかでうすうす気づいていた。
あのときの血糖値、HbA1c、ケトン体…
今までの数値を見れば、そう言われてもおかしくなかった。
糖尿病には1型と2型があり、それぞれ原因や治療法が異なります。詳しくは、オムロン ヘルスケアの解説や日本糖尿病情報センターの分類をご参照ください。
■ 薬剤師さんからの説明
午後には、薬剤師さんが病室まで来てくれて、
インスリン注射の打ち方や管理方法について丁寧に教えてくれた。
・打つ場所を毎回ずらすこと(皮膚の硬化を防ぐため)
・空腹時と食後での効き方の違い
・低血糖を起こしたときの対処法
説明を受けてる間も、どこか現実感がなかったけど、
最後に「これからも続けていくことになります」と言われた瞬間、
すーっと身体が重くなった気がした。
■ 入院5日目の食事記録

【朝食】
- 白米
- がんもどき
- ほうれん草と人参の和え物
- 味噌汁(麩入り)
- 牛乳

【昼食】
- 白身魚のごま焼き
- 野菜の煮物
- いんげんの白和え
- 白米、オレンジ、ほうじ茶

【夕食】
- なすとピーマンの炒め物
- 青菜と人参の炒め物
- 酢の物(オクラ・きゅうり)
- パイン
- 白米、ほうじ茶
食事はいつも通り、バランスよく整っていた。
だけど今日は正直、味があまりわからなかった。
■ テレビに映った「コージー冨田さん」が近く感じた
テレビを何気なくつけていたら、
コージー冨田さんが糖尿病について話していた。
「糖尿病で目が見えづらくなった」と語るその姿に、
これまでは“テレビの人”という距離を感じていたのに、
今日は妙にリアルで、他人事とは思えなかった。
それでも彼は、明るく、前向きに、経験を伝えようとしていた。
すごいと思った。自分にはまだそこまでの余裕はないけど、
少しずつでも、そうなれたらいいと思った。
■ 今日のまとめ:一歩ずつ、現実を受け止めていく
インスリンをずっと打つかもしれない。
1型糖尿病かもしれない。
昨日よりも、明確に「自分は病気と共に生きていく」という覚悟を迫られた日だった。
でも、まだ終わったわけじゃない。
入院生活も、糖尿病との付き合いも、まだ始まったばかり。
怖さと不安はある。
けれど、きっとこの経験を、誰かが読むことで救われることがあると信じて、
明日も書き残していこうと思う。
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