見逃していた初期症状とその理由
入院して、いろんな検査を受けて、ようやく「自分は糖尿病なんだ」と受け入れるようになった。
でも今になって思い返すと――
体はもっと前から、ちゃんとサインを出していた。
それに気づいてあげられなかっただけだった。
【1. 疲れやすさ=他の病気の後遺症だと思ってた】
ここ数年ずっと、体がだるくて疲れやすかった。
でも自分としては「それは仕方ない」と思ってた。
なぜなら、過去に胃潰瘍と肺気胸で入院したことがあって、
「そのとき体力が一気に落ちたから、それ以来疲れやすいんだ」と思い込んでいたから。
実際、それもあると思う。
でも今思えば、その「だるさ」の一部は高血糖による体の不調だったのかもしれない。
【2. 異常な喉の渇きと水分の変化】
甘いものを控えようと思ってジュースをやめて、
水を飲むようにしたタイミングで、逆に喉の渇きがひどくなった。
「糖分を控えてるのに、なんで?」と思ってたけど、
高血糖状態だと、体の中の水分がどんどん奪われるから、水を飲んでも飲んでも足りない状態になるらしい。
今なら納得できる。
【3. トイレの回数が増えたけど気にしてなかった】
1日に何回もトイレに行ってた。
夜中も目が覚めて、何度もトイレに起きる日が続いた。
でも「水をたくさん飲んでるからでしょ」と思って、深く考えなかった。
実はこれ、糖尿病の典型的な症状。
喉が渇く → 水を飲む → トイレが増えるという流れは、体が血糖値を下げようとしているSOSだった。
【4. 足のしびれと手の力が入らない感じ】
たまに足がしびれることがあった。
でも昔坐骨神経痛をやっていたことがあって、「そのせいだろう」と思ってた。
だから病院にも行かなかったし、特に気にしてなかった。
また、手に力が入らなくなる瞬間も何度かあった。
物を持とうとしたときに「ん?」ってなる感覚。
これも、あとから知ったけど神経障害の初期症状の可能性がある。
【5. 食後の強い眠気 → 今もハッキリ感じる】
糖尿病って言われてから、食後の疲労感が特に目立つようになった。
ご飯を食べると、しばらくして急にどっと疲れる。
今までは「食べ過ぎたかな?」くらいに思ってたけど、
今ははっきりわかる。「あ、血糖上がってるな」っていう感覚。
【6. 蕁麻疹・舌が回らない・かゆみはずっとあった】
疲れると蕁麻疹がよく出ていた。
特に仕事が忙しかった日や、寝不足の日に頻繁にかゆくなったり、湿疹が出たり。
でもこれも「体質だろう」くらいにしか思ってなかった。
ときどき舌が回らないような感覚になることもあって、
「なんか調子悪いな」ってくらいの認識だった。
でも今考えると、これら全部が体が悲鳴を上げてたサインだったのかもしれない。
【まとめ:なぜ気づけなかったのか】
どれも「思い返せばそうだった」と思える症状だったけど、
そのときは、全部“他の理由”で片付けていた。
「疲れてるから」
「昔の病気のせい」
「体質だから」
「ただの風邪気味」……
病気って、こうやって静かに、じわじわ進んでいくんだなと実感してる。
【同じように感じてる人へ】
もしこの記事を読んで「自分もそんな感じあるかも」と思った人がいたら、
一度だけでもいいから検査を受けてみてください。
早く知れたら、それだけ早く対策ができるし、
今みたいに入院して「全部やり直し」みたいな状態にはならなくて済むかもしれないから。
そして入院生活が始まりました
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自覚症状が現れにくい糖尿病の兆候について詳しく説明しています。
いたや内科クリニック - **「放置してはいけない糖尿病の初期症状 5つ」— 医師のブログ**
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