「すぐ入院してください」と言われたあの日のこと

健康診断と予兆

健康診断の結果に、思わず目を疑った

毎年なんとなく受けていた健康診断。
今年も例年通りに済ませて、軽く結果を確認するつもりだった。
でも、その通知を見た瞬間、さすがにただ事じゃないと感じた。

空腹時血糖:247mg/dL
HbA1c:8.2%

「…高すぎる。」

驚いて検索したら、糖尿病型と断定されるレベル。
しかも、尿糖も3+の陽性反応。これはまずい。さすがに病院に行こうと思った。


病院で言われた「今すぐ入院してください」の言葉

紹介状をもらって総合病院に向かい、改めて検査を受けることに。
採血、尿検査、心電図…慣れない検査が次々と行われ、結果が出たあとに医師からこう言われた。

「このままでは危険です。今すぐ入院して治療しないと命に関わる可能性があります。

驚きよりも、どこか「またか」という気持ちが先に出た。
過去に肺気腫と胃潰瘍で入院した経験があったから、どこか他人事だった。

「また入院?……仕事休めるし、ちょっとラッキーかも。」

そんなことを頭の隅で考えていたけど、その直後、医者の表情が変わった。

内臓系がかなり悪化している可能性もある。最悪、ガンの可能性もゼロではありません。

その言葉に、背筋が凍った。

実際の検査結果↓


ケトン体4+という異常

検査結果を見返すと、血糖値は271mg/dL、HbA1cは14.5%、そしてケトン体は4+。

ケトン体というのは、体がエネルギーを作れずに脂肪を分解しはじめている状態で、
これは糖尿病性ケトアシドーシスの一歩手前のサイン。放置すると意識障害や昏睡状態に至ることもあるという。

「冗談じゃなくて、本当に危ない状態なんだな」とようやく実感した。


2つの病院、同じ結論

別の病院にも念のため行ってみたけど、やはり言われたのは同じだった。

「この状態で外に出すのは危険すぎます。今すぐ入院してください。

本気で命の危機だと判断されていることが、ようやく心に突き刺さった。

「HbA1cが14.5%ってどのくらいヤバいの?」って思って調べたら、糖尿病ネットワークのこのページ に分かりやすく書いてありました。普通の人は5〜6%らしくて、自分がどれだけ高いか実感できた…。


入院を決めた理由と今の思い

すぐに入院という判断は、簡単なようで複雑だった。
仕事はどうしよう? お金は? 今後の生活は? 頭の中がぐちゃぐちゃになった。

でも、それでも決めたのは「ここで放置したら、本当に後悔する」と思ったから。

今こうして検査入院中にこの記事を書いているけど、
あの時、ちゃんと病院に行ってよかったと心から思う。


最後に

糖尿病は、静かに進行する病気だ。
気づいたときには手遅れになることもある。
でも、どこかに「いつかは大丈夫」という甘えがあった。
今回の経験は、その甘さを突きつけられた出来事だった。

この記事が、誰かの「ちょっと病院行ってみようかな」という行動につながったらうれしい。

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